急騰株の探し方は2つある。それは、『ランキング観察』と『自分土俵で戦う』こと。

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更新日:2020年5月30日

急騰株の探し方は2つある。

それは、『ランキング観察』と『自分土俵で戦う』こと。

執筆者:バイオ投資家ぷっちょ

 

 

皆さん、こんにちは。
バイオ投資家ぷっちょです。

 

今日は急騰株の探し方。
2つあって、『ランキング観察』と『自分土俵で戦う』、こと。これを紐解いてゆきたい。

 

✓ ものの1か月で株価10倍株がある。

期待値だけで株価が10倍にあがるもの。

 

10倍、それは所謂テンバガー銘柄。
例えば、コロナウイルスショック時のテラがある。治療薬開発の思惑から、1か月で10倍になった。

ここまでの急騰株を探さなくても、数倍程度に跳ね上がる株は、そこら中にある。

 

テラが10倍になった要因はこの2つだけ
● もともと時価総額が30-40億円と小型だった
● 思惑が思惑を呼ぶIRニュースが出た

 

● もともと時価総額が30-40億円と小型だった
テラが急騰する前の時価総額はせいぜい30-40億円。
バイオ株の一つで、正直あまりパッとしない銘柄だった。だから、良かった。

 

上のチャートをご覧頂いてお分かりの通り、
ずーっと、低迷していた。2020年3月にコロナショックで軒並み株価が暴落した時に、この銘柄も暴落した。ほぼほぼ底にきた。これ以上下がる?というところまできた。

 

ほぼ下値のriskがない状態が整った。

 

時価総額が小型な株は一杯ある。
これを、一気に短期間で10倍の数百億規模に仕上げるには、売上の伸びでは、難しい。
コツコツと事業を伸ばして積み上げていくのでは、せいぜい数倍が関の山。

 

一気に市場のcashがその銘柄に集まる必要が出てくる。
それを可能にするのがIRニュース。
(業績は伴っていなくで全然ok)

 

● 思惑が思惑を呼ぶIRニュースが出た

まさに株価を上げるには投資家の思惑が思惑を呼ぶ状態が必要。

もう少しかみ砕いて説明すると、世間の意表を突くインパクトありなIRニュースが出る必要がある、ということ。

 

上の時価総額の通り、みんなが見向きもしなかった銘柄であることが前提。
その上で、世間が到底気づかなかったインパクトのあるIRニュースを出す必要がある。

 

テラの場合は、コロナウイルスに対する治療薬の開発。
この時、有効な治療薬もない。既存薬のリポジショニングでその場しのぎの対応をしていた。
だから、日本だけでなくグローバルにおいてコロナ治療薬を待ち望んでいた。
市場はグローバルなので、その売り上げ期待値はとてつもなく大きい。

 

それを、時価総額30-40億円のちいさな会社がやる!と発表した。
世間はびっくりして、おどろいた。発表後、6回ストップ高を記録した。

 

実際のニュースはこちら。急騰になったきっかけ。

 

ただ、初動の急騰はとれなくてもよい、ということを後ほど綴りたい。
急騰した株を買えずにイライラする。買えてそうな人をSNSでみて少し焦る。
でも、冷静になって、改めて”次の急騰”に準備し、妄想することが出来れば、必ず急騰にのれる。

 

詳細は、後ほど。

 

✓ まずは、そんなに甘くはない、ということを理解。準備準備妄想・・・の現実

簡単に急騰株!急騰株!というけれど、そう簡単にとれるものではない。準備と妄想がとても大事。

 

僕、昔はそこらへんで急騰している銘柄をみて、これいけるやん!って軽々しく思ってた。
でも現実はあまくなかった。

 

むしろ、中々急騰にありつけないどころか、急騰した株に焦ってそのまま乗っかり、高値を掴んで、その後の暴落に損切を重ねてた。
この経験、株式投資をやっていたら誰でもあると思う。

 

個別銘柄について何も調べなくとも、身近な急騰株はとれる!
と、良く分からない根拠と自信が、いずれは虚栄心であることが分かった。

 

準備と妄想が大切。
準備は想像しやすいだろう。
例えば大きく跳ねる銘柄を探すのであれば、上で述べた通り、跳ねる余地(時価総額がまだ小さい)銘柄を集めて、かつ、今の世の中において爆発的なIRニュースが出そうな企業をピックアップすればよい。

 

昔は、これさえもやってなかった。何もしなくてもとれるだろう、というあまい思考だあった。
なので、急騰の探し方は、非常に地味なもの。

 

ここで注意が必要なのは、ファクトだけを集めるリサーチ(準備)だけでなく、妄想が大事、ということ。

先ほどのテラにおいては、こういった流れで妄想しきることが大切。
◆ コロナウイルスの蔓延

→最初は中国武漢から始まって、欧米さらには発展途上国にも波及している。一部の地域から一気にグローバル規模へと被害がでてきている

◆ ウイルス治療薬が必須

→強毒ではなさそう、でも高齢者ほど死亡率が高い。さらに直ぐには収まらなさそう。というのも、冬場だけの季節性ウイルスではないから。この結果、各国でロックダウン措置をとっており経済に大打撃を与えている。解決策は2つ。ひとつはみんなウイルスに感染して免疫を獲得すること。もう一つは、ウイルスに対する治療薬を開発すること。世間は後者を待ち望んでいる。しかも、2020年以内に。

◆ 投資対象企業の探索

→日本の上場企業で治療薬開発をしそうな銘柄は何か。バイオ株の中では、彼らが保有している技術を考えると、アンジェスやペプチドリーム、カイオム、リボミック、テラなどがありそう。ウイルス特異的に攻撃する医薬品の開発が期待される。

◆ 妄想の開始 ←ココ!

仮にペプチドリーム。ん~時価総額が数千億円以上あって、パイプラインも数十ある。この中でコロナ治療薬ペプチドを開発発表しても、株価は倍にもならなさそう。社会的インパクトあるが、急騰という観点ではあまり面白くはない。
仮にカイオム。これは面白いかも。時価総額は100億円以下。抗体医薬でウイルスを退治することもありえそう。市場の期待は集まって株価はあげそう。ただ自社が抗体作成することはあまり考えられなさそう(過去の経緯から。詳細は割愛)。共同研究パートナーとの開発かな、可能性があるのは。
仮にリボミック。これもありそう。アプタマーというプラットフォーム技術を持っていて、ウイルスの特定部位を狙う薬の開発があってもおかしくはない。開始から1か月程度でアプタマー候補は作れそうだし、年内には治験入れそう。。

 

最後の妄想は、少々専門的な内容だが、自分の中での確度は高められる。

 

とても簡素化して記載したが、もっともっと妄想することが大切。

まずはリサーチをして準備をする。必要最低限のインプットを得る。そこから、お得意の妄想妄想で、どんどんその銘柄の株価の行く末をイメージしてゆく。

 

これだ!と思えたら、その株に投資するだけ。
別に外れてもいい。けど、その後急騰した時の快感は、また次の準備と妄想を駆り立ててくれる。
むずかしいけど、やる価値はある。

 

整理すると、、、

【急騰株の探し方プロセス】
① 世間から必要とされている領域・分野を見つけて定める
② それに対してどういうソリューション・解決策を出してあげれば良いかを考える
③ その商品・サービス・技術を提供・開発するポテンシャルのある会社候補(時価総額は100億円以下)を探す
④ そして、妄想しきる。こんな会社IRニュースが出たら思惑が思惑を呼ぶ株価急騰がおこるか、妄想する。

※①~③までがいわゆる準備。④が妄想。

 

✓ 『ランキング観察』の具体的な探し方

実は、これまで述べてきたやり方は、結構むずかしい。土地勘がない人がやると、一向に当たらない。だからランキングを活用する。

 

ランキングとは、今日の値上がりランキングのこと。

要は、日々日々、値上がりtop50くらの銘柄を観察して、市場の人気が高い株をどんどんインプットしてゆく方法。

ちなみに、値上がり率をみる。

 

例えば、ある1日の夜間PTS値上がり率ランキングはこんな感じ。

順番に、なんで上がっているのかをリサーチしてゆく。

 

その中で、強烈な答えがある銘柄を深堀りしてゆく。
上の写真では、例えば5番目のFRONTEO。

 

実は、AIを軸に、各業界において様々な商品・サービスを矢継ぎ早にだしていた。

実に4倍に急騰。それにかかった期間は3ヶ月弱。

 

上の図の通り、提携などのIRニュースを出しまくっている。
売上などの実績がついてからでは、もう手遅れ。その頃には株価はのびきっている。その前を狙う。
(時価総額が低い、ということは、そういうことなので、自ずと、まだ鳴かず飛ばずの銘柄が多い)

 

遅れて飛びついてもいい。
上のFRONTEOの例でも、IRが出て跳ねてから、一旦押し目をつくるケースが多い。
押し目とは、安い株価で買った投資家が利益確定をして、株価が一旦下がる状態のこと。

 

だから、毎日ランキングを見る必要がある。
ランキングを見て、時価総額が低い銘柄が、ニュース性のあるIRを発表していて、更に続くIRが期待できる場合、先の数か月市場から注目を集め続けられそうな場合、これは買いかもしれない、と考える事もできる。

 

そして、その銘柄をウォッチしておき、一旦押し目をつくる段階でエントリーする。
こういったやり方も、急騰株の探し方ではアリな方法。

 

✓ 『自分土俵で戦う』とは?

自分が得意な領域、専門分野の企業で戦うのが一番やりやすい。

例えばコロナウイルス、僕はバイオが専門なので、願ってもないチャンスなのである。こういった考え方。
自動車でも電子漫画でもAIでもVRでもなんでもいい。あなたが業界について他の人より知っていることがあれば、それだけでいい。

 

そして、その知識を生かせる具体的な企業を調べまくる。
事前に、その企業のコア技術やビジネスモデルなど、収益を得ている理由を把握しておく。要素技術を抑えておく。

そうすると、世の中にニーズが顕在化した時に、すぐさまその銘柄を紐づけることが出来る。

 

例えば某バイオ株3倍くらいの投資額を増やすことができた。

これは、向こう3ヶ月にあるBIGイベントをある程度予想できて、実際にそれが発生したから。
世の人は、気づいてない。そして、イベントが出た瞬間に買おうとする。だから、急騰株にやられる。

 

別のバイオ株では、コロナウイルスに対するワクチン開発で一気に株価を上げた。
動物試験までは、少なくとも成功する確率がかなり高い、と考えていたので、じっくりと保有していられた。

 

僕は分からない領域の銘柄に投資はあまりしない。

投資しても、そのIRニュースがインパクトあるのかすら、分からない。ので、株保有への握力が極端に低くなる。自信がないから。

 

誰かと喧嘩する時でも、自分の得意技にもってゆく。
ビジネスで競争する時も、相手になくて、自分にあるものを掛け合わせて戦う。
株以外のことでやっていることも、みな同じ。得意分野で戦う、ということ。

 

✓ 急騰株を取るためには。

日々のランキングチェックとリサーチ、更には先々(といっても数か月程度)の妄想が出来るか、というところ。

 

今日の急騰株をみてアタフタしているよでは、むずかしい。
明日、どうなるか、ということでもない。少々目線が短期的。

少なくとも、1か月先はどういう世の中になっていそうか。その世の中にいる投資家の思惑が思惑を呼びそうな銘柄はなにか、という視点。

 

このように、逆算して考えるとよい。
1か月先の妄想をしながら、ではそこに辿り着きそうな銘柄は?という問いに対して、時価総額が30-40億円とか、今日値上がり率ランキング上位に来てる銘柄とか、自分の専門分野の企業にフォーカスを絞ってみてみる。

 

例えば、第2のコロナ治療薬企業を考えてみる。
そうすると、2社くらい、まだ急騰する可能性のある銘柄が出てくる。
● カイオム(4583)

→現在、時価総額127億円。委託先の製薬企業などでコロナウイルスに関する進展があれば200億円くらいは届きそう。

● リボミック(4591)

→現在、時価総額79億円。独自プラットフォームのアプタマー創薬で、コロナ治療薬を目指す。6月には複数の候補品取得で思惑期待がでる。7月待つもしくは8月の動物試験結果で効果があれば200億円くらいには急騰しそう。懸念点は第三者割当増資をしていること。上値は少々重たい。

※2020年5月30日時点での仮設。

 

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バイオ投資家ぷっちょ/吉日

 






 

 
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