【株】オイシックスラ大地(Oisix)の株価が急騰した背景には在宅需要による注文数増加と将来的な需要思惑【コロナウイルスで上がった株】

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【株】オイシックスラ大地(Oisix)の株価が急騰した背景には在宅需要による注文数増加と将来的な需要思惑

【コロナウイルスで上がった銘柄】

執筆者:バイオ投資家ぷっちょ

 

 

 

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オイシックスラ大地(Oisix)が3日間で30%超の急騰株となった理由を覚えておいて、この記事をご覧になっている以降、その日を待ち構えましょう。

それは、2020年3月25日の東京都小池知事が緊急記者会見を開き、不要不急の外出を抑えるよう要請を出したことで起こりました。要するに、一気に在宅需要が爆発したのです。

 

【オイシックス株価急騰のポイント】
● コロナウイルス蔓延による経済打撃不安及び、2020年第3四半期決算の利益損失により、元の株価値位置が低かった
● 2020年3月25日、東京都の1日当たりのコロナウイルス感染者数が40人以上と増加し、小池都知事が不要不急の外出を抑える要請を出した
● オイシックスOisixへの注文殺到、今後も継続した巣ごもり需要があるのでは、との思惑から株価が3連騰した

 

株価の急騰ととるには、待ち構える必要があります。乗っかるのではなく、待ち構える。
今回のオイシックスラ大地の事例は好例と言えるでしょう。

 

✓ オイシックスラ大地はコロナウイルスと台風による決算悪化により苦戦していた

ここでは株価の値位置が低かった、ということが重要です

2020年コロナウイルスによる経済への打撃と、オイシックスラ大地にとっては2019年の台風19号による被害で、約1億円の利益を逸失したことが、その後の株価急騰につながりました。

 

抽象化して考えると、常にそうですが、株価が何らかの要因で下がったらチャンスなのです。
本業に対して継続して影響を及ぼす事象が起これば別ですが、一時的な株価の下げは、将来的にはチャンスに成り得ます。

 

コロナウイルスにより、オイシックスラ大地の株価も影響を受けました。実に約50%程度、株価が下がりました。

 

実は、そこには決算の悪化も影響がありました。
2019年の台風19号の影響によるものです。一時的な損失と想定されますね。

 

農業が打撃を受け、物流がやられる台風シーズンは、オイシックスラ大地にとっては天敵であり、株価への影響が一時的にある、と覚えておいて損はないでしょう。

 

こういったPLへの悪影響があり、株価が売られていました。
ここがチャンスでした。

 

✓ 在宅ニーズにもれなくOisix(オイシックスラ大地)

お家の中からの世界が広がる世の中になってきました。オイシックスラ大地にとっても、一旦は追い風です。

 

上の決算説明会資料の通り、オイシックスラ大地には3つのメインブランドが育っています。
● 時短だけど誇らしい食事(Oisix)
● 消費を通した自己実現(Radish Boya)
● 健やかな毎日の暮らし(大地を守る会)

 

今回のコロナウイルス蔓延による在宅需要により、お家が、外と繋がる生活に重きが置かれるようになりました。

 

例えば、、、
・飲食店で集まった飲み会からzoomなどを活用したオンライン飲み会
・ジムフィットネスクラブから、専門youtubeでの自己トレーニング
・リアルの場での学習からオンライン学習
そして、食卓でも同じようなことが起こっています。

 

問題は、今後も継続するか否か、です。

 

アフターコロナの世界。
個人的には、アフターコロナの世界は存在せず、with コロナの世界が広がると思っています。

 

インフルエンザは毎年ワクチンが開発され、人々の命が救われています。
同じように、コロナウイルスも、毎年ワクチンが開発され、人々の命が救われる世の中が来るのでは、と思います。

 

要は、現在の外出規制が、永遠に続くことはなく、どこかのタイミングでまた通常通りの生活に戻る、ということです。

【オイシックスラ大地と、with コロナ生活のポイント】
● コロナウイルスは長期化しそう。その目安はワクチン開発もしくは世界中の人間が1回コロナを罹患し免疫を獲得するまで
● ワクチン開発には1-2年必要なことから、少なくとも2020年中は現状が続く可能性がある
● 外出抑制がある限りにおいては、オイシックスラ大地の知名度や存在感は増してゆくと想定される
● 一定数のEC会員数を獲得できるが、その後の離脱率拡大を防止するオイシックスラ大地ならではサービスが大切
● ワクチン開発・上市発表後は、株価にとってはマイナスとも考えられる

 

次の更なる一手のヒントとしては、今回の件で膨大するであろう消費者独自のデータだと思っています。
上の3つのブランドだけでなく、百貨店ECとの協業も進んでおり、多角的に情報を吸い上げらる環境になっているので、ここから何を抽出してブランド共通した高付加価値概念を付加できるか、経営層の英断を期待したいところ。

 

✓ 次の株価3連騰を模索する

今回の暴騰を踏まえて、次の暴騰暴落を想定しておくことが大切です。

 

オイシックスラ大地は、2020年4月9日に当初一部へ鞍替えしました。

 

東証一部への鞍替えにはいくつかの条件があります。

時価総額:40億円以上(JASDAQからの場合250億円以上)
株主数:2,200人以上
流通株式数:2万単位以上
流通株式比率:上場株券などの35%
単元株式数:100株単位
その他:過去5年間の有価証券報告書に虚偽記載がないなど会計上の問題がないこと
出典:JPX「一部指定・指定替え・市場変更基準」

 

要は、オイシックスラ大地は大企業として認められるだけの事業展開をしてきた、ということです、ざっくりというと。
株の売買という観点からいうと、出来高が増えるので、売買がしやすくなります。

 

と、余談はさておき。。
現在、コロナウイルスで影響を受ける外食産業との提携が加速しています。ECを使って食材を売る、という流れです。

外食企業が苦しんでいる時に、オイシックスラ大地が自前のECで恩を売ることで、事態が収まった時に別の形で恩恵を被る可能性がありそうです。

 

PR TIMESさんの記事から引用。

■緊急事態宣言下の休業中の飲食店を支援

新型コロナウィルスの感染拡大における緊急事態宣言が、4月7日発令されました。政府や自治体からの強い外出自粛要請により、外食業の多くが休業や開店時間の短縮といった対応をとっています。
多くの飲食店を運営する株式会社エー・ピーカンパニー社は4月2日より、運営する飲食店の全店舗を休業という対応をしています。本来であれば営業時に提供される予定だった食材の多くの使用が難しい状況にあること、契約栽培をしている食材の多くは生育を止めることが出来ないなどの問題があり、当社のEC販売を活用しての販売支援を実施することになりました。
また、全国に276店舗を展開する「串カツ田中」も直営店116店舗を一定期間休業を発表、そして、千葉県木更津市の体験型農場施設「KURKKU FIELDS」内の飲食店も一定期間の休業を実施しており、飲食店食材の販売支援として、随時、Oisixのウェブサイトにて商品の販売を予定しています。
今後もその他の飲食店への支援活動などを含め、支援企画を検討しています。

 

特に、今回の件で苦しんでいる飲食店が多く、エー・ピーカンパニー社以外とも連携をする、という点が魅力的ですね。
● オイシックスラ大地の取り扱う食材のレパートリーが増える。提携会社・農場が増える
● オイシックスラ大地が販売する先が個人消費者から企業へ一気に拡大し、売上に寄与する可能性
● 今回を機に、飲食店との繋がりが増え、また密接となり、一種の外食の基盤としてオイシックスラ大地が認知される可能性

 

企業だけでなく、地方との連携も強化されます。

こういった助け合いは、将来よい果実と実ってゆくでしょう。

 

これまで構築してきたOisixビジネスの上に、既存企業が乗っかってきてくれることで、商材や商流の拡大が見込まれます。
また、足元のコロナウイルスの影響から、人(配達員)との接触を避けるため、「留め置き」ができるようになりました。

 

こういった足元の課題を解決することで、直近の売上は増加傾向にあります。

大地を守る会では、冷凍食品や米、缶詰や乾物など、保存のきく食材の売り上げが伸びている。また、生活雑貨も売り上げが伸びており、平常時よりも外出を控え、宅配サービスを活用する機会が増えていることがうかがえる。

2019年4月8日~2020年2月24日に配送した商品売上の平均値と、2020年3月30日~4月5日に配送した商品売上を比較すると、冷凍食品は137.0%米は174.5%缶詰や乾物は122.6%生活雑貨は128.7%などとなっている。
受注増の状況を踏まえ、従来から行ってきた顧客からの電話による商品注文への対応を強化する。1月と比較して3月末時点での電話注文数は25%程度増加。コールセンターの体制を強化することにした。
希望する顧客には、パソコンやスマートフォンを使用して注文する方法を、電話で会話しながら説明するといった対応も行っている。

 

【まとめ】
● コロナウイルスワクチン開発がなされるまで、引き続き在宅ECニーズが堅調と予想
● 外食産業へのサポートを契機に、オイシックスラ大地がプラットフォーマーとなりビジネス拡大に寄与する可能性
● 足元の食材EC・配達課題解決による、消費者ニーズに応えるサービス拡大に期待

 

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バイオ投資家ぷっちょ/吉日

 






 

 
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