株は静けさのうちに如何に仕込めるか
【日経平均を例に《株式投資》】
執筆者:バイオ投資家ぷっちょ
今回は、日経平均チャートを見ながら、
この重要性についてメモしたいと思います。
ポイントは、こちらの3点になります。
① ひきつける
② じわりじわり値上がりを感じ取る
③ リスクリワードを思考する
ある日の日経平均1分足がこちらです。
非常にきれいなチャート足ですが、後場の大きなアップトレンドをとれるか否かは、
上の①~③が出来る必要があります。
✓ ① ひきつける |
跳ねたチャート株価に飛びつくと、決まって株価は逆行して、振り落とされて、その後自分の思い描いていた方向に突き抜けていってしまいます。
大きな方向性と、短期的な方向性については以前にメモをしたのでこちらをご参考ください。
今回は、『ひきつける(引き付ける)』です。
冒頭の日経平均1分足、上の左半分(赤色)部分は、まさに引き付ける力を発揮する場面でした。
10時過ぎたくらいまでは、暴落局面。板の状況をみても、買う気がしない需給バランスでした。その後レンジ相場が続きます。
ポイントは、跳ねても飛び乗らない、です。
跳ねると相場は歪みが生じます。
その一瞬一瞬で区切ると、株価が高すぎる、という判断で、戻そうとする力が働きます。
その結果、良くあるミスが、跳ねた赤丸の上限でエントリーするケースです。
その後、また再度下落して下限までもどってしまい、下落かも!と株を売却して、レンジ相場で損失を出し続けてしまうのです。
✓ ② じわりじわり値上がりを感じ取る |
①で下限を追いながら、株価を引き付け、むやみや跳ねに飛び乗らない、という話をしてきました。
こちらの②では、レンジ相場が、じわりじわり上向きのエネルギーを溜めていることを感じ取る話です。
こちらの日経平均1分足では、下値(下限)に黄色い線を引きました。
左の線は、下限が横這い一定。
右の線は、下限が上昇に転じています。
この時、下値を意識して、株価の下限がどこになりそうなのかを追っかけることが重要です。
要は、下限(黒丸)で株価を引き付けてエントリーするための見極めです。
下限が上がっているのか、下がっているのかは、基本的なことですがとても重要な指標なので、ウォッチが必要です。
13時までは、大きな意味での、レンジ相場です。
相場の静けさの部分にあたりますが、次の暴騰暴落を予見するうえでも、とても大切な準備期間になります。
今回のケースでは、下値の切り上げが起こっており、株価は上に行きたがっていることが、感じ取れる相場でした。
かつ、板の需給バランスも伴っているので、ある程度高い確率と確信できるわけです。
なお、需給バランス含めた解説はこちらのyoutube動画でしていますので、ご参考までに。
✓ ③ リスクリワードを思考する |
極力、安い株価を拾いたいとみな考えるものですが、実際は、上の通りに株価が跳ねたところで高掴みをするものです。
それは、なぜか。
● 株価が跳ねると、そのまま跳ね続ける、と妄想してしまう
● 市場の歪みが形成されたら、それを戻す働きが短期的に生じることを理解できていない
● 『引き付ける』、『静けさの内に仕込む』という感覚がまだまだ醸成途中
そして、別の大きな理由は、リスクリワード観点です。
すごく曖昧な表現ですが、要は極力安い位置で、チャレンジ(冒頭・暴落をとる)する、ということです。
先ほどの日経平均1分足。リスクリワード観点でいうと、実は1のタイミングで仕込むのが一番いいのです。
理由は、水平線が引ける下限で拾うと、損切目安が一番、下限に近いからです。
要は、16,800円少し下の株価を保有すると、そのラインを下がると損切、と戦略が立てやすく、損切る幅が一番少なくなるのです。
その一方で、大暴騰がくれば、冒頭topまでの値幅を一番とれるのです。
ただ、①②でお話してきた通り、次の暴騰を予見するためのファクト集めも重要です。
1のタイミングで仕込むと、実は、暴落の一場面でしかなく、その後の暴落に一瞬のうちに巻き込まれる可能性だってあるわけです。
ですので、現実的には、2以降のタイミングを狙う、というケースが多くなるかと思います。あまり無理せず、ですね^^
一番良いのは、2か3。より確度が上がるのは、4か5。ほぼほぼ確実と思われるのが、下限株価がレンジ上限にきている6です。
ただ、数字が大きくなるタイミング程、リスクが大きくなるので、それぞれの損切りポイントは明確にしてから、エントリーをしましょう。
◆ トレンドを読む。下げか上げかレンジか
◆ 根底のファンダメンタルズと大きな環境を読む など
バイオ投資家ぷっちょ/吉日